SPY×FAMILYに登場する工業製品(第2話~第2巻表紙)
SPY×FAMILYに登場する工業製品のモデルを考察してみた第2段です。
今回は第2話~第2巻表紙までの登場製品をピックアップして紹介します。
第2話に登場するエレベーター
半円形のアナログ時計式フロアインジケーターが付いていることから、おそらくOTIS社製の手動式エレベーターだと思われます。京都にある中華料理屋さんに現存しているらしいです。内側はたぶんこんな感じなのでしょう。エレベーターマンがいるはずですが、ヨルさんよく目的の階で降りれましたね。
第2話に登場するレジスター
使用者から見て左側からレシートが出てくる、ボタンが並んでいる部分の上に何かの表示パネルがあり、さらにその上にボタンか数字が並んでいそうなパーツが付いています。世界初の電子式レジスター「NCR 230 ECR」が登場したのは1971年なので、時代背景的にはまだ機械式か電動式のレジスターを使っていたのではないでしょうか。こちらのWikipedia記事に出てくる3桁フルキーボードのキャッシュレジスターが近い特徴を持っています(が、漫画に描かれているレジスターはこれよりシンプルな見た目です)。
第2話でロイドとフランキーが逃走用に使った車
この見た目のバンはたま~に日本でも走っているところを見かけますね。ドイツの自動車メーカー・フォルクスワーゲン(Volkswagen)が製造するトランスポルターというシリーズの自動車です。顔にV字の模様が入っているので、この中でもT1と呼ばれる第一世代(1950~1967年製造販売)に該当するみたいです。ちなみにこのT1を含めたレトロなデザインのトランスポルタ―(T1~T3)はまとめてフォルクスワーゲン・タイプ2と呼ばれているらしい。
第2話、残党の車
・セダン ・4ドア? ・ドアミラー ・カエル顔 ・丸いフロントライト、その真下に丸いフォグライト ・蒲鉾みたいな形のフロントグリル
カエル顔なデザイン、フロントライト・フォグライト・フロントグリルの形状と位置関係からフィアット・1100/103ベルリーナがモデルだと思われます。1953~1961年に製造販売されていた小型乗用車です。ちなみに「ベルリーナ」はイタリアでセダンタイプの車を指すときに使う名前らしいです。
ネルソン・マシュマロソファ
2巻表紙でアーニャが座っているカラフルな椅子。モデルとなったのはおそらくジョージ・ネルソン(1908~1986年、アメリカ合衆国)がデザインした「マシュマロソファ」でしょう。1956年に誕生したそうです。
ハーマンミラー社ホームページから注文できますが、やはり良い椅子は高いですね。埼玉県立近代美術館に所蔵されているそうなので、庶民が実物を拝むならこちらが現実的です。
製品名に辿り着けなかった道具たち
特徴だけメモします。
第1話扉絵のダイニングセット
・テーブル、大人用の椅子、子供用の椅子のセット ・直線的なフレーム ・フレーム上部のデザインが独特 ・テーブルのフレームと天板のつなぎ目面積が小さい
第2話扉絵のアンティークチェア
・手すりと前脚が連続している ・手すり(前脚)の上に球が乗っている
第2話に登場するやかん
・胴体下部に注ぎ口が付いているタイプ ・やや縦長?
モデルとなりそうな当時の製品は見つけられませんでした。現在日本で入手しやすいものだとHARIOのボナ・琺瑯ドリップケトルが近いデザインだと思います。
第2話に登場する電話
全体的に角ばった台形のフォルム、回転ダイヤルの右下と左下にある四角いボタンが特徴。
第2話、追いかけてきた車
・セダン ・4ドア ・ドアミラー ・四角いフロントライト ・フロントグリルは横縞
この車のデザインはだいぶ日本車っぽい。時代に鯖を読めば、いすゞ・ジェミニが似ている。
第5話、面接会場のソファ
・生地が鋲打ちされている重厚感のあるデザイン ・チェスターフィールドソファ ・その中のクラブソファと呼ばれるタイプ ・特定のブランド等は不明
今回はここまでです。